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 福岡県柳川市は、市民のごみの分別意識を高めて減量化を図るため、指定の可燃ごみ袋のデザインを一新し、名称を現行の「燃やすごみ」袋から「燃やすしかないごみ」袋に変更する。「がんばったけど、これだけは燃やすしかないというところまで、市民に分別を徹底してほしい」という思いを込めたもので、市の調査では、全国でも初めてのネーミングだという。

 新しい名称は市ごみ減量等推進審議会で決まった。観光都市として周囲の景観と調和するよう、色も従来の青から「柳川市の木」の柳の葉をイメージした緑に変更。10枚入りの外袋には分別方法をイラストで示した。来年1月1日から発売され、それ以降は現行の指定ごみ袋は使えなくなる。

 大袋で1枚20円の価格も一気に倍の40円に引き上げる。一方でプラスチック類専用とペットボトル専用の袋を新設し、プラ・ペット両用の資源物袋は廃止。こちらは大袋で10円と、資源物袋の半額に抑える。分別せず、「燃やすしかないごみ」袋にプラスチック類やペットボトルを混入させると、年間のごみ袋の購入負担が倍増し、今より分別を徹底すればほぼ同程度で収まる仕組みだ。

 導入の背景には、ごみ焼却費の負担が重くなるとの危機感がある。

 市は、みやま市と共同で新ごみ焼却施設を建設中で、2022年に稼働予定。建設費や運営費の負担割合は両市のごみの量で決まるが、みやま市に対し柳川市の分別は遅れており、市民の分別意識も低いという。このため、柳川市は今年度から、可燃ごみの1割削減を目標に、本格的に分別と減量に取り組んでいる。だが、コロナ禍で自宅で過ごす市民が増えた結果、ごみの量は増加傾向にあるという。

 金子健次市長は「このままでは、新焼却施設の費用のほとんどが柳川市の負担になりかねない」と話し、市民にごみの分別の徹底と減量を呼びかけている。(森川愛彦)