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 群馬県は27日、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する基準となる県独自の4段階の警戒度を、現在の「2」から「3」に引き上げると発表した。28日から実施する。クラスター(感染者集団)が複数発生している酒類を提供する飲食店への営業時間短縮や休業の要請は見送り、感染防止対策が不十分な店への訪問自粛を求める形にとどめた。

 高齢者や基礎疾患のある人に対しては「感染時のリスクが高い」として不要不急の外出自粛を呼びかけた。それ以外の人は、東京都や北海道など特に感染が拡大している地域への移動について、引き続き慎重な判断を求めるとしている。

 高齢者施設や病院での面会は原則禁止とするよう施設側に求める。テレワークの目標を5割に引き上げ、時差出勤の活用を求めた。

 一方、県立学校については休校や分散登校にはせず、通常登校を継続する。

 県のまとめでは、21~23日の3連休明け以降、新規感染者数は24日が16人、25日が18人、26日が30人、27日が31人と、県内でも全国同様に感染拡大の傾向が顕著になっている。

 これを受け、県は27日夜に対策本部会議を開催。県によると、27日現在の検査の陽性率は9・5%で、警戒度を引き上げる基準を超えた。このほか、1日あたりの新規感染者数(直近1週間平均)は18・9人、新規感染者の増加に伴う感染者全体に占める経路不明の割合は47・7%、病床の稼働率は31・8%で、いずれも警戒度引き上げの基準に迫っており、今後医療態勢の逼迫(ひっぱく)の恐れがあるとして引き上げを決めたという。

 今月に入ってクラスターが発生している桐生市のスナックとみどり市のパブと同様に、3密となるリスクが高い接客を伴う飲食店などへの時短営業や休業の要請については今回見送ったが、県は今後の感染状況次第で要請を検討する可能性はあるとしている。

 警戒度の引き上げは2回目。県は5月、厳しい順に4~1の4段階に区分した県独自の警戒度を設定。「3」で運用を始め、5月30日に「2」に引き下げた。6月13日に「1」に引き下げたが、新規感染者や経路不明の感染者の増加を受けて8月15日に「2」に引き上げ、これまで継続していた。(中村瞬)

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