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 シニア本格参戦1年目だけに、初めて挑むグランプリ(GP)シリーズの雰囲気にのまれたか。フィギュアスケートのNHK杯初日の27日、SPの演技を終えた佐藤駿(フジ・コーポレーション)は左手で顔を覆うと、天を仰ぎ、顔をしかめてうつむいた。

 冒頭に予定していた4回転―3回転の連続トーループは、一つ目のジャンプの着氷が乱れ、二つ目が1回転になる痛恨のミス。勝負をかけた続く4回転ルッツは、跳び上がった瞬間から軸が傾き、着氷ではバランスを崩して手をついた。

 同学年のライバル、鍵山優真(星槎国際高横浜)が表現力を持ち味にしているのに対し、この16歳の真骨頂は高難度のジャンプ。生命線でミスが重なっては、上位に食い込むのは難しい。

 10月の関東選手権で負傷したという股関節の痛みが長引いたのが誤算だった。「(会場に)来る前の調整が、痛くてできなかったところもあった。滑っていくと痛くなっていく感じだった。4回転の(練習も)数もそんなに跳べなかったかなという印象」と振り返った。それでもSP前日の公式練習は上々の内容だったという。だが、「(本番は)緊張もあったのか、力が入りすぎてしまった」。

 フリーでどこまで巻き返せるか。「思い切りやるしかないと思っています。マックスの演技ができるように頑張りたい」(吉永岳央)