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 前新潟県知事の米山隆一氏(53)が27日、次期衆院選で新潟5区に立候補することを正式に表明した。政党の公認は受けず、野党統一候補としての出馬をめざす。同区は自民党現職で元同県知事の泉田裕彦氏(58)が再選をめざして立候補を予定しており、知事経験者同士の争いとなる。

 同日に県庁で記者会見した。米山氏は知事1期目の途中だった2018年に女性問題を理由に辞任した経緯があり、この日の会見冒頭、深く頭を下げて謝罪した。「(当時は)消え去った方が良いとも思った」とも述べたうえで、「世の中の仕組みを変え、一人でも多くの幸福を増やして不幸を減らしたいという思いが消えなかった」「過去のことを謝罪し、志を問わせてもらいたい」と立候補の決意に至った心境を語った。

 米山氏は16年の知事選で東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な立場を訴え、自民党などが推薦した対立候補らを破って初当選。在任中に、同原発の安全性などに関する「三つの検証委員会」を立ち上げた。この日の会見では、泉田氏とは原発に対する考えが近いとして「争点にはならないだろう」との見解を示した。

 米山氏は今春に作家の室井佑月さんと結婚。米山氏によると、室井さんは「死ぬ前にやりたいことをやるべきだ。応援します」と励ましたといい、すでに夫婦で新潟5区内をあいさつに訪れている。新居を同選挙区内で探しているという。

 米山氏は同選挙区内の旧湯之谷村(現魚沼市)出身。新潟5区で過去3回落選するなどした後、16年の知事選で共産、自由、社民の各党の推薦を得て立候補し、初当選した。(長橋亮文)