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 愛知県は27日、県内で新たに234人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。1日あたりの新規感染者数は19日の219人を超えて過去最多。うち名古屋市は117人で、同市も19日の116人を上回って過去最多となった。

 愛知県の新規感染者が200人を超えるのは6日ぶりで、11月に入ってから4日目。県内の感染者は延べ9645人になった。大村秀章知事は「感染症対策には厳しい季節というのを反映した数値。この状況が続けば、緊急事態宣言も想定せざるを得ない」との見通しを示した。

 同県はこの日、無症状や軽症の感染者を受け入れる新たな宿泊療養施設を、同県豊川市の「豊川グランドホテル」に12月4日に開設すると発表した。「あいち健康の森健康科学総合センター健康宿泊館」(東浦町、63室)、「東横イン名古屋名駅南」(名古屋市中村区、805室)に続いて3カ所目。豊川グランドホテルは58室あり、県内の無症状・軽症者用の宿泊療養施設は計926室となる。医師が必要と判断した感染者が入所する。医師が24時間態勢で電話対応するほか、看護師が常駐して健康観察などをする。これまで東三河地域の感染者が名古屋市の宿泊療養施設に入るケースがあったといい、大村知事は「感染者が県全体で増えるにつれて、東三河でも増えている。地域バランスを考えて新設した」と説明した。

 また、名古屋市は27日の市議会本会議で、市立東部医療センターに感染者専用病床を今年度中に20床程度増やす方針を示した。同センターは現在32床を確保しているが、増床に伴う医療スタッフの確保のめどは立っていないという。

 厚生労働省が27日、感染歴を調べる「抗体検査」を5都府県の1万5千人規模で実施すると発表したことを受け、対象となる愛知県は約3千人の希望者を募る。20歳以上の県内在住者が希望でき、12月15~20日に県内の保健所などで検査する。1日から県ホームページで受け付け、定員を超えた場合は性別や年齢、居住地を考慮して選ぶ。検査結果は郵送で知らせる。

 一方、愛知県が出した29日からの名古屋市中心部の繁華街の飲食店に対する営業時間短縮や休業要請について、市健康福祉局の幹部らは27日夜の記者会見で、「前回のような効果は見込めない」との見方を示した。繁華街で感染した人から家庭や職場に広がった「第2波」と違い、今回は繁華街に限らず感染が拡大しているためという。(藤田大道、小林圭)