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 京都府は27日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、府民に対し、大阪市などの感染拡大地域に飲食目的で移動するのは「極力控える」よう求めることを決めた。西脇隆俊知事は記者会見で、今後の3週間は集中して感染予防対策をとるよう呼びかけた。通勤や通学など生活に必要な移動の自粛は求めないという。

 府によると、大阪府の陽性者と接触が確認された新規感染者数は、直近2週間で21人。その前の2週間と比べ、ほぼ倍になった。飲食の場をきっかけにした感染例が全国的に目立つことなどから、新たに、感染拡大地域への移動を控えるよう求めることにした。該当する地域として、大阪市のほか、東京23区、名古屋市、札幌市を挙げた。

 また、直近の2週間で、大学生の感染が増えていると分析。改めて、大学生らに飲食時の感染予防の徹底を呼びかけるとともに、小中高校でも換気や手洗いの励行などの感染防止対策を徹底するよう要請した。

 府の感染状況は現在、独自基準では最も厳しい「特別警戒」の段階にある。ただ、国の基準では、病床使用率や新規陽性者数などの指標は、感染状況が2番目に深刻な「ステージ3」をいずれも下回っている(26日現在)。西脇知事は会議後の記者会見で「大阪、兵庫で感染者が増えているのは不安。だが、府内は爆発的な感染拡大の兆候はない」との見方を示した。

 西脇知事は、国の経済支援策「Go To」について、府内発着の「トラベル」に加え、「イート」の発券・使用も制限しない方針を示した。府内では最終となる、12月の新規食事券(80万冊)の受け付け・発売も予定通り行うという。ただ、今後、病床がひっぱくするほど感染状況が悪化した場合には「躊躇(ちゅうちょ)なく利用を控えるようにお願いする」と述べた。(権敬淑)