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 広島県尾道市のランドマークの一つだった「尾道城」が姿を消した。JR尾道駅の北側にそびえ立っていたが、いまはない。解体工事はほぼ完了。尾道水道や夕日を望めるビュースポットとして生まれ変わる。

 東京五輪があった1964年に地元経済人が建てた元博物館で、90年代に役割を終えるまで日本の城をテーマに武具や美術品を展示していた。天守閣風の建物だったため「尾道は城下町?」と観光客らを混乱させる存在でもあったが、閉館後も親しみを込めて「尾道城」と呼ばれた。

 しゃちほこが落下するなど老朽化が進んだため、市が所有者から土地・建物の寄付を受け、今春に解体に着手。鉄筋コンクリート4階建てのうち、基礎と一体化した1階部分を除いて撤去した。市は展望スペースにする計画で、ウッドデッキや手すりを設けて2021年度中に整備する。(北村哲朗)