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 フグの本場、山口県下関市の郷土玩具として昭和の時代に愛された「ふく笛」が約40年ぶりに復活した。作者は、名人と呼ばれた博多人形師の弟子。残された型を継承した作者の実娘が亡き父への思いを込めた。

 大きな丸い目に小さな口。尾びれの穴から息を吹き込むと「ホーホー」と音が鳴る。その愛らしさは下関のシンボルとなり、地元の老舗菓子店「江戸金」は一口サイズの最中を商品化し、販売を続ける。関門海峡が一望できる亀山八幡宮では、ふく笛をデザインした絵馬や御朱印が人気だ。

 ふく笛は、福岡県津屋崎町(現・福津市)の工芸人形作家、故・垣内敬一さんが制作した。伝説の博多人形師、小島与一さんに弟子入りし、20代半ばに独立。伝統的な博多人形に加え、各地の郷土玩具も精力的に手がけた。中でもふく笛は、1958年のブリュッセル万国博覧会で銅賞に輝き、米国にも輸出されるほどの代表作だった。

 火野葦平や劉寒吉(りゅうかんきち)、阿南哲朗といった北九州を代表する文学者とも親交があった垣内さん。長女ひさ子さん(71)は子どものころ、父のひざの上に座り、細かい下絵をすいすいと描く姿に見入った。「怒られた記憶はない。優しくて、大好きな父でした」。病を患い、68年に47歳で他界。ふく笛作りは妻すが子さんが引き継いだが、体調を壊し、10年余りで途絶えた。

父「したいと思った時が一番だから」

 7年前にすが子さんが亡くなる…

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