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 アフリカ東部エチオピアのアビー首相は28日、軍事衝突している北部ティグレ州の政党ティグレ人民解放戦線(TPLF)の拠点で州都のメケレを制圧したと発表した。「軍事作戦を完了した」とし、連邦警察が今後、TPLF幹部らを逮捕する方針という。一方、ロイター通信はTPLF幹部が戦闘継続の意思を表明していると報じており、戦闘が完全に終結するかは不明だ。

 アビー首相はツイッターに投稿した声明文で、TPLFの人質になっていた数千人の政府軍人らを解放したほか、ティグレ州内の政府軍基地や行政施設などを管理下に置いたと発表。軍事作戦中にティグレの民衆が政府軍に協力したことに謝意を表し、「主要な作戦は成功に終わった。我々はこれから、破壊されたものの再建や、避難した人たちの帰還などの重要な課題に向かう」と訴えた。

 政府軍とTPLFの軍事衝突のきっかけは今月4日。TPLFが政府軍の施設を攻撃したとして、アビー首相が軍に反撃を命令した。さらに政府軍がティグレ州都メケレ付近に迫っていた26日、アビー首相はTPLFへの軍事作戦が「最終段階」に入ったと発表し、メケレへの総攻撃を指示していた。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、これまでに4万3千人以上の難民が国境を越えて隣国スーダンに避難している。(カンパラ=遠藤雄司)