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 秋も深まり、どんぐりの季節も最終盤だ。足元に散らばるのを、時間を忘れて拾った思い出を持つ人も多いだろう。「どんぐりの背比べ」ということわざもあるが、実は形も大きさも様々。そもそも、どんぐりって何でしょう。(杉浦奈実)

 どんぐりは学術用語ではないため、何がどんぐりで、何がどんぐりではないか、きっちり決まっているわけではない。

 「世界のどんぐり図鑑」(平凡社)の解説を担当する千葉県立中央博物館共同研究員の原正利さんは「一般的にはブナ科のうち、特にコナラ属とマテバシイ属あたりの果実のことをどんぐりと呼んでいる」と話す。

日本には約20種

 日本のブナ科は約20種で、ブナなどのブナ属、クリが含まれるクリ属、スタジイなどのシイ属が入る。いずれも、イガやおわんのような形をした殻斗(かくと)に実(どんぐり)が包まれたり、はまったりしているのが特徴だ。「どんぐり眼(まなこ)」の語源とされるクヌギでは大きな丸っこい実を、縮れ毛のような鱗片(りんぺん)に覆われた殻斗が包んでいる。

 ブナ科は北半球の亜熱帯や暖温帯を中心に世界に約1千種あるとされ、森林で主要な樹種になっている。原さんは「森林の動態や、樹木の種間関係など、森林の研究はブナ科なしでは成り立たないほどだ」と話す。赤道に近い熱帯アジアでの多様性が高いが、比較的乾燥した土地でも気候に適した硬い葉っぱの種が生えている。

 その繁栄の原動力がどんぐりだ…

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