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 【山口】チームカラーのオレンジ色のTシャツに描かれているのは、トップチームの選手32人(2種登録を含む)や霜田正浩監督、マスコットのレノ丸など。コロナ禍のシーズンを象徴するようにみんなマスク姿だ。感染収束後をイメージし、沸き立つサポーターもあしらわれている。

 レノファの公式Tシャツ。新型コロナウイルスの影響で大幅な減収が見込まれるなか、レノファが実施した約1カ月間のクラウドファンディング(CF)で、返礼品の一つになった。

 デザインしたのは、プロ野球や五輪種目などのアスリートの特徴をつかんだデジタル画を得意とする、イラストレーターのりおたさん(30)。レノファのスポンサーからの発注で、これまで缶バッジやポスターなどを手がけたことはあったが、「レノファの公式グッズの仕事は初めて。長年の念願がかなった」と喜ぶ。

 山口県防府市出身のりおたさんは、Jリーグ参入前だった2013年ごろから、試合前のイベントでサポーターの似顔絵を描いていた。当時から、いつかは選手のグッズをと夢を膨らませていたという。

 15年にJ3を制してJ2昇格を決めると、個人の趣味としてTシャツをデザインし、スタジアムに着て行っていたこともあった。

 今回、追加の返礼品にと、11月上旬にレノファからオファーを受け、1週間ほどで仕上げた。

 「写真を一瞬見た時に何となく感じた印象を大事にしている」とりおたさん。FW森晃太やDFヘナンは鼻、MF池上丈二はひげ、特徴的な顔のパーツはマスクからはみ出している。「レノファは髪形に個性のある選手が多くて、描いていて楽しいです」

 CFでは目標額の1500万円を超える支援が集まった。「イラストの力で、地元のチームの役に立ててうれしい」とりおたさん。

 長く選手らを見てきたりおたさんは、レノファのサッカーを「攻撃的だけど失点もする、良くも悪くも人間くさい」と評する。「来季もまた見に行きたくなるよう、らしさをもっと出してほしい」とエールを送る。(高橋豪)

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 サッカーJ2・レノファ山口は2020シーズンの大詰めを迎えている。29日現在で5試合を残し、7勝24敗6分の最下位。今季は降格がないとはいえ、最終盤に向けて何とか意地を見せたい。

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