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 実在する大手製薬会社をかたり、個人識別番号と称するIDナンバー付きの社債の申込書を送りつけ、情報漏洩(ろうえい)によって損害が発生したと電話をかける事例が今月中旬、山口県岩国市内で発生した。封書が県内全域に送られた可能性もあり、県警は、金銭の要求に発展する可能性が高く、うそ電話詐欺の新たな手口として注意を呼びかけている。

 県警によると、岩国市の80代女性宅に架空の社債申込書入りの封書が届いた後、17日に製薬会社とは別の会社を名乗る男から女性宅に電話があった。社債申込書に記載されているIDナンバーを尋ねる内容で、番号を伝えると、数分後に大手製薬会社をかたる男から「IDを教えたことで損害が生じた」と電話があったという。不審に思った女性が警察に届け出たため、被害は出ていない。

 県警によると、この大手製薬会社は「個人あてに社債の発行などを実施することは一切ない」とホームページ上で注意を呼びかけているという。不審な電話があった場合、すぐに近くの警察署に相談してほしいとしている。(寺島笑花)