黒田早織
在日中国人や中国語を話す日本人に、中国当局をかたって現金を請求する電話がかかってきている。全国で詐欺被害が発生しており、不審な電話は、中国留学の経験がある記者(25)のスマートフォンにも着信した。(黒田早織)
9月8日午前11時46分。記者のスマホ画面に「中国 広州」が発信元の見知らぬ番号が表示された。約3年前に中国に留学していたが、今のスマホの番号は帰国後に取得したので中国の友人は知らないはず。いぶかしく思いつつ、電話に出た。「中国大使館からのお知らせです。書類の受領のためには9を押してください」。中国語の自動音声が流れた。
中国大使館が私に用があるはずがない。中国当局をかたった特殊詐欺があるという話は聞いたことがあった。「詐欺電話に違いない。問い詰めてやろう」。案内に従い「9」を押すと、中国語で「你好(ニーハオ)、こちら中国大使館です」と若く明るい女性の声で応答があった。
息巻いたものの、この手の「怪…
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朝日新聞社会部