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 ランニングをしながら地域を見守る「パトロールランニング」が全国に広がっている。福岡県のNPO法人代表の立花祐平さん(35)が8年前、たった1人で始めた活動はSNSなどで話題を呼び、今や「パトランナー」は全国で2千人を超える。

 秋風が少し肌寒い10月下旬の夜。赤いTシャツを着た男女9人が、福岡市のJR博多駅前に集まった。立花さんら「パトランナー」の面々だ。9人はそろって走り出した。

 反射材や「防犯」と書かれた腕章を身につけ、手には懐中電灯。「こんばんはー」。帰宅途中の人にあいさつしながら、あえて人通りの少ない路地や、落書きでいっぱいの高架下を進む。街灯が切れていないか、ごみが散乱していないかもチェックする。

 駅周辺の約2・5キロをゆっくり1時間ほど走ってこの日は終了。参加者の1人で、中学生の子どもがいる中学教諭溝口啓子さん(43)は「子どもたちの安全のために続けている。ランニングはいい気分転換にもなっている」と笑顔を見せた。

 立花さんがパトランを始めたのは約8年前。きっかけは、知人女性が夜道を一人で帰宅してきたとき、不審な男に声をかけられたことだった。女性は男性が怖くなり、同じ道を通れなくなった。そこで立花さんが代表を務める環境保護活動が中心のNPO法人「改革プロジェクト」(事務局・福岡県宗像市)で「防犯活動もできないだろうか」と考えた。

 SNSで防犯に関する情報を発信したり、夜間に駅周辺を歩いてパトロールしたりしたが、広がらなかった。だが、あるとき公園でランニングを楽しむ人たちを見て思いついた。「町中に彼らの目があれば、犯罪は防げるのではないか」

 ランナーが道行く人に声をかけ、防犯に目を光らせる。「パトロールランニング」と名付け、見た目もかっこよくしようと赤を基調としたTシャツを作り、SNSで参加を呼びかけた。これが市民ランナーたちの目にとまり、少しずつ他地域にも広がり始めた。

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 2014年には、元フィギュア…

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