田中陽子
視覚障害のある人が駅のホームから転落する事故が後を絶ちません。11月29日にも白杖(はくじょう)を使っていた男性が死亡する事故が起きました。転落を防ぐには、ホームドアなどのハード整備に加え、周囲の声かけや誘導も大事ですが、ここにもコロナ禍が影を落としているようです。
全盲の木川友江さん(53)=東京都=は、これまでに2度、駅のホームから線路に落ちたことがある。点字ブロックに沿って歩いているつもりがそれてしまうことがあり、ホームと電車の間に挟まれたことも「2度以上は」ある。
腕につかまらせて誘導してくれる人がいると助かるし、「入り口はこちらですよ」などと声をかけてくれるだけでも安心する。
コロナ禍の影響を感じたのは今年5月、点字図書館への通勤途中だった。忘れ物に気付いて普段使わない駅で降り、階段を探していると、誘導してくれた女性がいた。少し前を一緒に歩き、「もう少し右」「そのまま進んで」と声をかけ続けてくれる。
右腕につかまらせてもらえると、さらに安心だ。
だが、思いとどまった。近づき…
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朝日新聞社会部