パリ支局長・疋田多揚
拡大するポストトランプ 世界の視線
「米国第一」や移民規制を看板にしてきた米国のトランプ大統領。それに対して、国際的な協調を重視する「多国間主義」を訴えてきたフランスのマクロン大統領はしばしば、対極的な指導者と描かれる。
だが、本当にそうだろうか。
トランプ氏の手腕を評価してきた右翼政党「国民連合」のルペン党首は、テロが相次ぐフランスで、なお一定の支持がある。政敵のはずのマクロン氏とルペン氏だが、治安や移民対策では、主張の隔たりが少しずつ縮まってきている。
拡大するパリ中心部のレピュブリック広場で11月23日夜、不法占拠しているとして移民のテントを解体するフランスの治安当局者=AFP時事。仏メディアによると、当局は催涙ガスなどを使って500人前後の移民を強制排除した。
米大統領選の勝敗を決定づけた激戦州、ペンシルベニア。投開票日の前日の11月2日、トランプ大統領が同州で開いた選挙集会に駆けつけた人々の中に、フランスの右翼政党・国民連合の3人の政治家がいた。トランプ氏の当選を願い、大西洋を渡って応援に訪れた同党の欧州議員や仏上院議員だ。
一行は米国滞在中、トランプ氏…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:1849文字/全文:2213文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部