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 熊本、大分両県にまたがる3市村の農業用水をまかなう国営の大蘇ダム(熊本県産山村)で、1日1・5万~2万トンの水が漏れていることが分かった。地下へ水が浸透する漏水はある程度想定されており、国側は「現時点では新たな対策は考えていない」とするが、地元側は、説明されていた漏水量は1日2千トンだったとしており、「早急に説明の場を」と反発している。

 農林水産省などによると、大蘇ダムは総貯水量430万トン。大分県竹田市、熊本県阿蘇市、産山村の農地約1900ヘクタールに農業用水を供給する。国営土地改良事業として1979年に着手され、当初は87年度の完成をめざしたが、2度の計画変更を経て2006年度に供用開始予定だった。

事業費膨張、130億円→720億円に

 04年度にダム本体が完成したが、地質の関係で計画通りに水がたまらないことが判明。大分県と竹田市も負担して、126億円をかけて対策工事を行った。事業費は当初の130億円から、対策工事も含めて720億円に膨らんだ。

 今年4月に本格供用を始めたが、九州農政局によると、ダムが満水となった7月以降、最大1日3万トンの漏水が発生。現在も約1・5万~2万トンの漏水が続いているという。ただ、昨年6~10月の試験湛水(たんすい)時も1日2千~3万トンの漏水が発生していたという。

 それでも今年4月には十分な水がたまっていたといい、「同様の気象条件なら来春も水は十分にたまる。目視の調査でもダムに異常はない。今後の浸透(漏水)量を引き続き注視していきたい」とする。

 だが、地元側は試験湛水時に万…

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