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 エイズウイルス(HIV)に感染しても、適切な治療を受けていれば、うつすことはない――。最新の研究をもとに、こうした啓発活動が世界で広がっている。だが、社会の理解は進まず、当事者はいまも差別や偏見に苦しむ。12月1日は世界保健機関(WHO)が定める世界エイズデー。(黒田壮吉

 「新たに入社するHIV感染者の方です」

 今年、都内の40代男性は転職して入ったばかりの会社で、集まった社員を前に上司からそう紹介された。男性によると、病状の説明まで求められたといい、「社員の中には、表情を曇らせる人もいた。偏見の目で見られるという不安しかなく、即日退社も考えた」と振り返る。

 7年前、発熱が続き、検査でHIV陽性が判明した。いまは服薬でウイルス量を抑えられ、ほかの人にうつす可能性がないレベルになっている。感染後、四つの職場で働いてきたが、公表を求められたことは一度もなかった。

 今回は採用の過程で、会社に感染のことは伝えた。その上で「社員を動揺させる可能性がある」として、周囲に伝えないことを双方で合意していたという。

 だが、入社の数日前に会社側が…

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