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 「パロ野球ニュース」「がんばれエガワ君」などの作者で漫画家のやくみつるさんが、全ての原画を秋田県横手市の市増田まんが美術館に寄贈した。届いた原画は段ボールで19箱分、数万枚にのぼると見られている。

 同美術館に原画が収蔵されている作家はやくさんで181人目。大規模収蔵作家としては10人目となる。収蔵枚数は計約40万枚にのぼる。

 市によると、やくさんは11月4日に同館を訪ね、原画保存などの取り組みを理解した上で、寄贈を申し出たという。原画はこれまで40年にわたって描かれた挿絵などを含むすべて。両親が秋田出身という縁もあったという。

 やくさんは、「絶滅カウントダウン状態にある時事漫画が令和初期までは確と存続していた証として後世に伝えていただけますれば、それに勝る幸せはございません」とのコメントを寄せた。20日に亡くなった漫画家矢口高雄さんにも触れ、「貴美術館設立に尽力なさいました矢口先生ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます」と結んでいる。

 市文化振興課は「時代などを風刺した4コマを中心とした作品群を時代を映す貴重な資料として、大事に収蔵したい」と話している。(山谷勉)