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 福岡県飯塚市の芝居小屋「嘉穂劇場」を運営する認定NPO法人が解散の方針を決めた。施設は市に無償で譲渡され、市が運営を引き継ぐことになりそうだが、関係者は劇場を支え続けたNPOの解散を惜しみ、劇場のさらなる発展を願った。

 嘉穂劇場は人力で動かす「回り舞台」など、江戸時代の歌舞伎様式を備えた芝居小屋。国の登録有形文化財に指定され、大衆演劇の役者にとっては「あこがれの舞台」となっている。

 劇場は2003年の水害で舞台などが被害を受け、廃業の危機に陥ったが、約1年後に官民の支援で「復活」した。このとき芸能界への支援呼びかけに動いたのが、約40年前から「全国座長大会」を主催する九州演劇協会の会頭、玄海竜二さん(64)たちだった。

 17年に脳梗塞(こうそく)を患ったが、翌年の座長大会には車いすで出演し、自身も「復活」を果たした。「役者として4歳で初めて舞台に立ったのが嘉穂劇場。もう一度この舞台に立ちたいと思ったからがんばれた」

 NPOの解散には「コロナ禍の中で大丈夫かと案じていたが、現実になってしまうとは」と無念さをにじませる。「だが、座長大会を楽しみにしてくれているファンも多い。国と市は、何としてでも存続できるよう劇場を守ってほしい」

 飯塚市商店街連合会の梶原悠司…

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