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 コロナ禍が広がるなかで迎えた大みそか。仕事や住まいを失って困窮した人向けの緊急相談会が東京・池袋の公園で開かれた。役所が閉まる年末年始、追いつめられる人を途切れずに支援する狙いだ。

 約40団体が参加する新型コロナ災害緊急アクションが主催。生活・医療相談、食料配布に加え、東京都が一時宿泊先として確保するビジネスホテルの案内などの宿泊支援にあたった。

 食料配布の列には、炊き出しに並ぶのは初めてという、黒い大きなリュックを背負った20代男性の姿があった。工場で派遣社員として働いてきたが、コロナ禍の影響で12月初旬に雇い止めに。寮も出ざるをえなくなった。友人宅やインターネットカフェで寝泊まりしていたが、職探しがうまくいかず、所持金は2千円に。「きょう明日をなんとかしのげれば……。4日になればまた仕事ができるかもしれない」

 倉庫の荷下ろしの仕事をしてきたという50代の男性は、緊急事態宣言のころから仕事が激減し、いまはカプセルホテルやネットカフェで暮らしているという。「とにかく寝るところをなんとかしたい。貯金でしのいでいるが、今のままでははたんしてしまう」と話した。

 同アクションは年明け1日と3日には、千代田区の聖イグナチオ教会で、「年越し大人食堂」を開催、手作りの約200食を提供する(正午~午後6時)。

 このほか、法律家らでつくる実行委員会は31日から無料の電話相談を始めた。全国どこからでも、雇用や住まい、生活保護などの相談に応じる。3日まで4日間続けて実施する(0120・157・930、午前10時~午後7時)。

 都内の会場では相談開始後間もなく、コロナの影響で清掃パートの仕事が減って給料が月2万~4万円に落ち込んでしまったという女性から、「なにか使える制度はないか」との相談が寄せられていた。また、ここしばらくは1日1食しか食べていない、という外国人男性からのSOSも届いた。

 厚生労働省は、年始も開いている一部自治体の臨時窓口や、全国の民間団体の支援情報をウェブサイト「相談支援や生活保護などの生活支援のご案内」で公開している(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15468.html別ウインドウで開きます)(編集委員・清川卓史

【三が日に実施される相談支援の取り組み】

○年越し大人食堂2021

 1月1日・3日、東京都千代田区の聖イグナチオ教会。正午~午後6時。手作りの食事提供と生活・労働相談。主催は新型コロナ災害緊急アクション。

○越年越冬活動

 1月1日・3日、東京都豊島区の東池袋中央公園。午後5時から生活・医療相談、午後6時から食料配布。NPO法人TENOHASI主催。

○年越し支援・コロナ被害相談村

 1月2日、東京都新宿区の大久保公園。午前10時~午後5時。労働組合や弁護士らでつくる実行委員会が主催。生活・労働相談、食料配布。

○緊急相談会

 1月2日、東京都庁前。午後2時~3時。自立生活サポートセンター・もやいなどによる相談会と食料配布。3日(午前10時~午後6時)は専用フォームでのオンライン相談。詳細はウェブサイト(https://www.npomoyai.or.jp/20201223/7039別ウインドウで開きます

○10~20代女性の相談、緊急宿泊支援

 一般社団法人Colaboが実施。連絡は年末年始相談フォームから。(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdjgWihg-aGl_bSghsGoldsf6LJbE-0--NKdGFDJNNsCuCzuQ/viewform?fbclid=IwAR3p97t6xYjQF0uzy6Wg2cj7Cms4GXq8gHdAa3KOUY-ZmItB2jO9-LIuV60別ウインドウで開きます

○コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守るなんでも電話相談会

 1日~3日午前10時~午後7時。フリーダイヤル0120・157・930。住まいや労働、生活保護などの相談に法律家らが応じる。

○住まいとくらし緊急サポートプロジェクトOSAKA

 1日~3日に相談会、午前10時~午後3時。大阪市西成区の東田ろーじ。専用フォームからの相談も。NPO法人釜ケ崎支援機構が協力団体と連携して実施。(https://peraichi.com/landing_pages/view/coronasoudan別ウインドウで開きます

※各地の民間団体の支援情報、年始も開いている一部自治体の臨時窓口情報が、厚生労働省のウェブサイトに掲載されている(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15468.html別ウインドウで開きます