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 中国政府は31日、国有製薬会社「中国医薬集団」(シノファーム)が開発した新型コロナウイルスワクチンの使用を承認したと発表した。国内での承認は初めて。医療関係者らを対象に6月から緊急投与が始まっていたが、一般市民への接種も可能になる。すでにアラブ首長国連邦とバーレーンが同ワクチンを承認している。

 同社のワクチンは感染力を失わせたウイルスを使う「不活化ワクチン」で、これまでに450万回分が緊急投与された。国家衛生健康委員会の曽益新副主任は「投与による軽度の発熱例は0・1%未満で、安全性と有効性が十分に証明されている」と強調した。

 ただし、臨床試験(治験)の詳細なデータは公開されていない。安全性への懸念が残るが、同社幹部は「具体的なデータは後日明らかにし、国内外の科学誌でも発表する」と述べた。(北京=冨名腰隆)