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 アンモナイトは蚊取り線香のような渦巻きが特徴だが、ゼムクリップのような「異常巻き」の新種の化石が北海道北部の中川町で見つかった。既知の化石とは種の一つ上の属レベルで異なっており、新しい属をつくる必要があるという。新属のアンモナイトが日本で見つかるのは37年ぶり。1月1日発行の日本古生物学会専門誌に発表される。

 アンモナイトは、タコやイカ、オウムガイなどの仲間。4億年前ごろに現れて世界中の海で栄え、6500万年前ごろに絶滅した。ぐるぐると渦を巻く一般的なタイプが正常巻きと呼ばれ、渦をまったく巻かない直線状のものや、巻き貝のような渦のものなどをまとめて異常巻きという。

 公益財団法人深田地質研究所(東京都)の村宮悠介研究員らは2015年と18年、世界的なアンモナイト化石の産地として知られる中川町で、ゼムクリップのような折れ曲がりを持つ異常巻きの化石を3個発見。巻き始めが蚊取り線香のような渦になっていることなどから新種と判断した。中川町が含まれる旧国名から、ソルマイテス・テシオエンシス(天塩(てしお)のゼンマイ石)と命名した。村宮さんは「殻の中にガスをため、その浮力で海底に立っていたのではないか」と話す。

 新種の化石は1月18日から9月30日まで、中川町エコミュージアムセンターで展示される。(勝田敏彦)