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 名古屋を拠点に「アイドル」として活動する女性(22)は、中学3年の夏に体験したことを忘れられない。

 「千人規模のライブになる。チャンスをあげる」。入ったばかりの芸能事務所は大手とは違い、地方での活動が中心。プロデューサーの男にそう言われ、水着姿で浜辺のステージに立った。《ビキニなんて嫌だ》。恥ずかしさをこらえて本番に臨んだ。観客は10人ほど。《だまされた》

拡大する写真・図版子どもへの性暴力第3部 デザイン・田中和

 帰り際、男に「できがよかったから話したい。一緒に帰ろう」と言われ、車に乗せられた。「初体験は誰に捧げるの?」。男は薄笑いを浮かべ、ステージと関係のない話題をふってきた。助手席で返事に困っていると、左手で太ももをなで回された。《気持ち悪い》。体が固まり、声が出なかった。

子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第3部は、子どもたちの性が消費の対象になっている現状を伝えます。

 自宅に近づくと、男は急に方向転換し、車を人気のない山の方へ走らせた。男がエンジンを止めた瞬間、女性は車のドアを開け、自宅まで約1キロの山道を走って逃げた。

 後日、ほかのアイドルの子から…

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