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 韓国・光州で1980年に軍が民主化運動を弾圧した光州事件の証言をめぐり、名誉毀損(きそん)の罪に問われた全斗煥(チョンドゥファン)元大統領(89)に対する判決公判が11月30日、光州地裁であった。地裁は全被告に懲役8カ月執行猶予2年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。

 全被告は光州事件当時、国軍保安司令官として軍を率いた。事件当時に軍がヘリコプターから市民を銃撃したとする証言について、「破廉恥なうそつき」などと非難し、証言者の名誉を毀損したとして在宅起訴されていた。地裁は判決で、ヘリの銃撃はあったと認定した。

 全氏はアルツハイマー病を理由に度々、公判を欠席。「ヘリから射撃した事実はない」と起訴内容を否認していた。

 全氏は光州事件をめぐって内乱罪などに問われ、97年に無期懲役が確定したが、約8カ月後に特別赦免を受けた。(ソウル=鈴木拓也)