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 JR九州高速船が保有する高速船「ビートル」(191人乗り)3隻の売却を検討していることがわかった。新型コロナウイルスの影響で3月から博多―韓国・釜山は運航を休止しており、コロナの収束後も乗客の回復が見込めないと判断した。今後は、博多―釜山の運航を再開する場合、新造した「クイーンビートル」(502人乗り)1隻のみの体制とする。

 ビートルは博多―釜山を約3時間で結び、1日最大3往復を運航していた。コロナ禍以前は、多くの韓国人訪日客も利用していた。

 同社によると、高速船の運航会社などに売却の相談をしているという。3隻のうち1隻はもともとクイーンビートルと置き換える計画だった。売却により、運航体制を見直し、収支改善を図る。人員は、希望退職や出向者のJR九州への復帰で調整する方針だ。

 クイーンビートルは当初、7月に博多―釜山に就航する予定だったが、コロナの影響で暫定的に国内観光用に転用する予定だ。クイーンビートルが博多―釜山に就航する場合、長崎県対馬市への寄港は取りやめる。ビートルよりも速度が遅く、所要時間の短縮を図るためという。

 これに伴い、対馬―釜山便も休止する。観光への影響が懸念される。(松本真弥)