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 厚生労働省は1日、がん免疫治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)を患者に使った後、劇症肝炎を発症して死亡したとの報告が2017年4月~20年8月に3例あったと発表した。いずれも因果関係が否定できないという。

 厚労省は、製造販売元の小野薬品工業(大阪市)に対し、薬の添付文書に重大な副作用として劇症肝炎を加えるように指示した。指示は11月5日付。

 オプジーボは複数部位のがん治療に使われる点滴薬で、おもにがんが進行したり再発したりした患者が対象。厚労省によると、死亡した3人のうち腎細胞がんの80代女性の例では、オプジーボを4回使った後に肝機能障害を起こしたため投与が中止された。その後状態が悪化し、劇症肝炎を発症して亡くなったという。

 オプジーボは14年9月から販売され、推計で年間約1万9千人が使用している。これまで添付文書には重大な副作用として肝不全や肝炎などの記載はあった。厚労省は死亡例の報告を受け、医療機関に注意を呼びかけている。(土肥修一)