畑山敦子
高校2年の女子生徒(16)は、精神疾患のある母のために家事をしたり、話し相手になったりして、母の支えになっている。母と暮らし続けたいと思う半面、感じるのは「母を頼りたくても頼れない」つらさだ。家族の介護や家事をする18歳未満の「ヤングケアラー」は、ケアと学校、進路など自身の生活との間で悩んでいる。
「今日のごはん、カップラーメンにしようか」
東京都の高校2年の女子生徒(16)は、台所にいる母(47)にそう声をかけた。母は夕食を作ろうと台所に立ったものの、ため息をつき、手が止まっていた。
「いいの? ありがとう」と母は言った。女子生徒はすぐにカップラーメンを戸棚から取り出し、一緒に食べた。本当はハンバーグをつくってほしかった。でも、その気持ちはのみ込んだ。
母と2人暮らし。母は抑うつ状…
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