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 「死んだ子どもがうちにいます」。北海道苫小牧市のアパートに幼児の遺体を遺棄したとして、死体遺棄容疑で逮捕された徳田愛美(あいみ)容疑者(28)は、自ら苫小牧署に出頭し、そう説明した。幼児は出生届が出されておらず、徳田容疑者は他に2人の子どもと暮らしていたという。何があったのか。

 道警によると、徳田容疑者は11月30日午前、母親に付き添われて署を訪れた。供述に基づき、自室から幼児の遺体が見つかった。母親は「娘から相談を受け、事件を知った」と説明したという。

 道警が1日に司法解剖した結果、幼児は性別不明で1歳半から3歳ぐらい、身長80~90センチほど。死後6カ月以上経過していた。腐敗が進んでおり、骨折など目立った外傷はなかったが、死因は特定できなかった。

 捜査関係者によると、徳田容疑者には、この幼児の上に小学生の女児、下に乳児がおり、乳児も無戸籍だった。徳田容疑者は「母子家庭だった」と話しているという。

 道警や市こども支援課には、トラブルや相談は寄せられていなかったという。同課は「テレビのニュースで事件を知り、情報を集めている」。地域を管轄する道の室蘭児童相談所子ども支援課は「個別の案件は答えられない」としている。

 現場は、JR苫小牧駅から西に約1・3キロの住宅街の一角。近くの70代女性は「現場のアパートは人の出入りが少なく、若い女性や子どもを見たことはなかった」。60代女性は徳田容疑者について「洗濯物を干している姿を見たぐらい」と話した。(西川祥一、榧場勇太)