AIが犯罪発生予測、効果的なパトロール経路提案 愛知

小林圭
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 AIを使って犯罪の発生を予測し、地域での防犯パトロールに活用する取り組みが名古屋市で始まった。11月中旬には、同市中川区の住民らがアプリを活用して夜間の防犯パトロールを実施した。

 市が企業の社会実証を支援する取り組みの一環だ。愛知県警が公開する窃盗などが起きた場所や日時の情報などをもとに、アプリが最適な防犯パトロールの道順を提案する。来年2月まで試験的に実施し、パトロールの効率化や安全性の向上などにつなげる狙いがある。

 AIによる犯罪予測システムを使って「シンギュラー パータベーションズ」(東京都千代田区)がアプリを開発した。犯罪の種類や日時に、人口や住民の年齢構成、男女比などのデータを加え、犯罪発生を予測する。パトロールしたい距離と回りたい地点を入力すると、AIがルートを提案する。

 中川区でのパトロールでは、常磐学区の住民らがアプリで表示された道約3・6キロを約1時間かけて歩いた。パトロールの途中で電灯が切れた街灯を発見したグループからはアプリを使って場所や現場の写真が共有されていた。

 今後は月に1回の防犯パトロールでアプリを活用し、使いがってなどを同社に伝える。同区防犯会長の森清春さん(71)は「犯罪の情報を入れたアプリに、パトロールすべきところを案内してもらえるので効果がある。新しい発見につながると期待している」と話した。(小林圭)