市民にマスク寄付募ったら...3分の1がアベノマスク

臼井昭仁
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 一時は全国的に不足していたマスクを確保しようと、愛知県あま市は6月から今も市民に提供を呼びかけている。市の集計によると、11月末までに約1千枚が集まった。手作りのマスクが数多く寄せられた一方、最も多かったのは政府が全国の世帯に配布した布マスク、通称「アベノマスク」だった。

 あま市が未使用・未開封のマスクを集めるため、市内6カ所に回収箱を設置したのは6月10日。7月末までに319枚が集まった。一時は店頭から消えていた市販のマスクも流通が復活し、11月は27日までで35枚だった。時期によって提供数は増減している。9月は手作りのマスクが集中。七宝公民館の回収箱だけで130枚も寄せられるなど、計368枚(うち手作りは193枚)となった。

 11月27日までの累計は計974枚で、政府配布の布マスクが最も多く3分の1に迫る316枚。以下、「手作り」「市販の布製」「不織」となっている。市健康推進課の担当者は「当初の予想より多くいただき感謝している。マスクの供給は落ち着いている状態だが、有効利用します」と話している。

 回収箱は12月末まで設置する。マスクは年明けに市内の各福祉施設に分配する予定。(臼井昭仁)

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