[PR]

 埼玉県神川町で梨が盗まれた事件の関係先として、県警は2日、群馬県伊勢崎市の集合住宅を窃盗容疑で捜索し、住宅内にいた元技能実習生らベトナム人の20代の男3人を出入国管理法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕した。埼玉県警が同日発表した。捜査関係者によると、現場付近に乗り捨てられていた車に乗っていた人物がこの住宅に出入りしていたといい、関連を詳しく調べる。

 捜査関係者などによると、神川町では8~9月に梨742個(約27万3千円相当)の盗難被害が確認されており、9月4~5日に被害に遭った現場には梨182個が入ったリュックサックや伊勢崎市指定のゴミ袋などが残されていた。また、つくばナンバーの乗用車が周辺に乗り捨てられており、車内の遺留物やSNSの投稿などから、この車に乗っていた複数の人物が今回家宅捜索した伊勢崎市の集合住宅に出入りしていたことがわかったという。

 埼玉県内では8月以降、神川町など3市町で少なくとも梨計5500個(計約138万円相当)の盗難被害が確認され、群馬県や栃木県でも梨や桃など数千個が被害に遭っている。これらの県では豚や鶏など家畜の盗難被害も相次ぎ、埼玉県内では11月、ベトナム人の元技能実習生の男(29)が豚を自宅で違法に解体したとして、と畜場法違反の疑いで逮捕、起訴された。

 群馬県警は10月、同県太田市内の住宅を家畜窃盗の関係先として捜索し、元技能実習生のベトナム人ら十数人を不法残留などの疑いで逮捕。捜査関係者によると、その多くが渡航費として100万円前後の借金を背負い、「仕事がきつい」などと実習先から失踪していた。埼玉県警によると、2日に逮捕した3人も「お金を稼いで借金を返したかった」「お金がなくて帰国できなかった」などと供述しているという。