中国総局員・冨名腰隆
拡大するポストトランプ 世界の視線
北京の中心・故宮博物院から北へ約3キロの場所に、13世紀の元の時代から市民に時刻を告げてきた時計台・鼓楼が立つ。その東隣にある食堂「姚記炒肝店」にジョー・バイデン米副大統領(当時)が突然姿を見せたのは、2011年8月18日の昼過ぎのことだった。
中国メディアの報道によると、店主の姚燕さんは家族ら5人で現れたバイデン氏に2階の個室を勧めたが、バイデン氏は「みなさんと同じ場所で」と大広間の椅子に腰掛けた。人数分のジャージャー麺や肉まん、ジャガイモの細切り炒めなど79元(約1200円)分を平らげると、「ご迷惑をおかけしました」と100元札を渡し、おつりを受け取らずに立ち去ったという。
拡大する2011年8月18日、北京の食堂「姚記炒肝店」を訪れたバイデン米副大統領(当時)=ロイター
バイデン氏が11月3日の大統領選で勝利を確実にしたことを受け、店は再びにぎわいを見せている。11月下旬に足を運ぶと、客が列をなしていた。60代の男性客は笑った。「アメリカの大統領になるような人が食べた味だから、そりゃあ、みんな興味あるよ」
2018年春にトランプ政権が…
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朝日新聞国際報道部