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 スマートフォンで呼んだ「クルマ」に乗り込み、空を飛んで目的地へ移動する。そんなSF映画のような社会が現実に近づきつつある。「空飛ぶクルマ」の開発で先頭集団を走るのが「スカイドライブ」だ。世界で開発競争が激しさをますなか、設立間もないスタートアップ企業が本命視される理由とは。トヨタ自動車出身の福沢知浩社長(33)に、「空の移動革命」への展望を聞いた。

 ――今年8月、有人飛行試験を愛知県豊田市の試験場で初公開しました。八つのプロペラで垂直に飛び立ち、自在に方向転換する動きはドローンのようでした。

 「有人飛行そのものは昨年12月に初めて成功しましたが、ようやくみなさんにもお見せすることができました。2023年の事業化の目標に向けて、半分くらいまで到達できたと感じています。会社の人数も増えてきて、開発スピードは加速しています。操縦士が1人で飛んでいるところを、今後は2人乗りにします。安全性も、雨風があっても飛べる航空機レベルまで高めてきます」

ふくざわ・ともひろ 東京出身。東大工学部を卒業し2010年にトヨタ自動車入社。若手技術者らでつくる有志団体「CARTIVATOR(カーティベーター)」に参加し、空飛ぶクルマの開発に乗り出す。16年退社。18年に「スカイドライブ」を起業。経済産業省と国土交通省による「空の移動革命に向けた官民協議会」のメンバー。

 ――技術的な課題を克服するだけでなく、法整備なども必要になります。

 「3年前から、空飛ぶクルマの実用化に向けて国が主導する官民協議会がスタートし、メンバーとして参加しています。(国が安全性のお墨付きをだす)機体の認証や免許制度、離着陸場などの課題について、議論していますが、だいぶ整理が進んできました。ここで決まった認証をとることで、事業化もできます」

スマホで呼んで、乗り捨て

 ――25年の大阪・関西万博で、会場までの移動に空飛ぶクルマを利用する計画も進んでいます。将来、空飛ぶクルマが実現した社会を、どのようにイメージしていますか。

日本を代表する大手企業から出資が集まり、ジェット旅客機の技術者も参画。順風満帆にみえるスタートアップ企業ですが、後半では待ち受ける課題や今後の展望が語られます。

 「最初は万博のように2点間を…

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