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 東京都は2日、府中市で16日に開設する「新型コロナウイルス感染症専用医療施設」を報道陣に公開した。都立では初の新型コロナ専用施設で、より人手がかかる介護が必要な患者らを受け入れ、他の病院の負担を抑える狙いがある。32床から受け入れを始め、状況に応じて100床まで対応する。

 5月まで重症心身障害児(者)が入所していた旧都立府中療育センターを改修した。5階建ての2~4階を病棟として整備し、都立多摩総合医療センターの一部として運営する。

 受け入れ対象は中等症と軽症の患者で、身の回りのことが一人でできない人や日本語や英語が話せない人ら、入院先の調整が難航しがちな患者も受け入れる。搬送されてきた患者は、飛沫(ひまつ)が飛ばないよう上半身を覆ったストレッチャーで病室に運ぶ。看護師らが感染しないようにナースステーションの気圧を高め、病室側の空気が入ってこない構造だという。

 ただ、新型コロナ患者の対応には、一般的な病棟の約2倍の人員が必要とされ、人員の確保が課題となる。開設時に看護師48人が勤務するが、全員が新型コロナ患者の病床を持つ都立8病院との兼務だという。(荻原千明)