[PR]

 7月の記録的な豪雨で甚大な被害を受けた熊本県球磨村は、村内で移動販売に取り組む村おこしの団体や事業所などとの間で、村民の見守り活動にも参加してもらう協定を結んだ。買い物の仕方で異変を感じたり、来なくなったりした人がいる場合は役場などに通報し、早期対応ができるきっかけを作ってもらう。

 村役場で1日、「球磨村見守り活動に関する協定」の調印式があった。グリーンコープ生活協同組合くまもと(熊本市西区)、株式会社常笑(じょうしょう、湯前町)、一般社団法人くまむら山村活性化協会(球磨村)、田舎の体験交流館さんがうら運営委員会(同)など計5者が、松谷浩一村長との間で協定書に署名した。

 村によると、買い物客が同じものを大量に買ったり、支払い方法がこれまでとまったく変わったりした場合や、買い物自体に来なくなったという異変のほか、道路の状態が悪くなっている場合の通報を期待している。

 松谷村長は「災害を経てこれまでのように人と気軽に接することができなくなるなど、孤独感を抱える人が多くなっている。行政の手の届かないところの見守り活動をしていただき、安全・安心のネットワークをさらに発展させていきたい」と呼びかけた。

 グリーンコープの高濱千夏理事長は「みなさんの様子を見守り、笑顔ですごせるように協力したい」。常笑の藤岡洋史代表取締役は「本業の福祉の目を持ちながら、常に笑顔で見守りできればと思っている」。村内を通るJR肥薩線が災害で不通となり、観光案内ができなくなった代わりに移動販売を始めたという山村活性化協会の大無田恵子事務長は「外へ買い物に行けないお年寄りから本当に感謝されて、もっと続けていきたいと思う」と話した。(村上伸一)

関連ニュース