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 鹿児島で詠まれ、歌われた様々な「うた」を関連の書物とともに紹介する企画展「かごしまの“うた”」がオンラインで開かれている。鹿児島大学付属図書館のホームページにある案内表示をたどれば、誰でも解説動画を楽しめる仕掛けになっている。4日まで。

 鹿児島大学付属図書館が1999年度から毎年度、開催している貴重書公開展の一環。これまでは学外の人も館内で実際の書物を見学できたが、コロナ禍の今年は感染対策のため、学生ら学内関係者しか入館できない。それでも多くの人に楽しんでもらおうと、オンラインで解説動画を公開することになったという。

 解説しているのは、公開展を監修した多田蔵人・法文学部准教授(日本近代文学)。幕末から明治にかけて薩摩出身の歌人が活躍する素地をつくったとされる八田知紀(はった・とものり)の名歌を収録した資料や、1914(大正3)年創刊で現在も刊行が続く県内の短歌雑誌「にしき江」などを写真とともに平易な言葉で紹介。明治時代の薩摩琵琶の稽古本や、県内ゆかりの海音寺潮五郎、島尾敏雄といった作家の作品に登場する歌も取り上げている。

 多田准教授は「鹿児島には知られていない『うたの文化』がたくさんある。多様さを知ってもらえたら」と閲覧を呼びかけている。(町田正聡)

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