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 第三者から提供された卵子や精子で生まれた子どもの親子関係を定める生殖補助医療の法案が成立する見通しになった。一方、生まれた子どもが遺伝上の親を知る「出自を知る権利」について盛り込まれなかったことなどに懸念の声もある。精子提供で生まれた人たちに聞き取りをしてきた明治学院大の柘植あづみ教授(医療人類学)に話を聞いた。

無責任な法案 生まれる子のこと考えて

 今回の法案は無責任だと思います。慎重な議論をした様子が見えません。精子提供や卵子提供で生まれた子どもたちが20年近くも望み、求めてきた出自を知る権利などの制度を後回しにしています。さらに、議論を避けて、あまりにも急いで成立させようとしている印象があります。

 生殖補助医療で第一に考えなければならないのは、生まれる子どものことです。精子提供や卵子提供で生まれたことを成長してから知って、深い悩みを抱える人がいます。遺伝病のリスクがわからなかったり、どんな祖先の歴史を継いでいるかわからず、それまでに形成されたアイデンティティーが崩れたりしたという人もいます。

 当事者がみんな提供者を訪ねて…

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