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 できたてのバウムクーヘンが、琵琶湖上空を飛んで家まで届く――。そんな将来を見据えた実験が実施された。国もドローン(小型無人飛行機)による物流の実現を後押ししており、各地でこうした実験が進んでいる。

 9月末、滋賀県彦根市松原町の琵琶湖岸。快晴で風も穏やか。全長178センチ、重さ7・7キロのドイツ製ドローンがふわりと舞い上がり、西の対岸へ。時速80キロで視界から消えていった。

 積んでいるのは、人気スイーツとして知られる「クラブハリエ」(同県近江八幡市)のバウムクーヘン。出発地の広場を貸してもらった縁で、テストの飛行の際に運ぶことにした。

 ドローンの現在位置を、メンバーが出発地点でモニターで見守る。16キロ離れた同県高島市安曇川町の港に到着したと表示されると、「おお」と歓声が上がり、拍手も起きた。所要時間は予定通り16分。陸路だと琵琶湖岸を迂回(うかい)して73・2キロ、車で約1時間20分の道のりを大幅に短縮できた。

 きっかけは、実験を主導したドローンの販売・修理などを手がける「スカイリンクジャパン」(京都市)の社員が、取引先の自動車関係者と交わした会話だ。「高島市から(対岸の守山市の)運輸支局に書類を出しに行くと、本当に時間がかかる。琵琶湖の上が通れれば……」

 ドローンによる遠方への配送実現のためには、操縦者が現認できない「目視外飛行」が肝となる。このため実験を企画。機体の整備や操縦、技術アドバイスなどにドローン関連企業「ワールドリンクプロテック」(大津市)と「MMラボ」(徳島市)、徳島大、京都大も参加し、今年3月には徳島県で約6キロ離れた岬や島に荷物を届けることに成功した。

 こうした成果を踏まえ、国土交通省の許可を得て琵琶湖を横断する今回の実験に臨んだ。スカイリンクジャパンの須田信也社長(41)は、「これだけ長い距離を目視外で飛行できた意義は大きい。将来、ドローンを使った新しい商業圏をつくりたい」という。

自由に飛行、いつまでに?

 目視外飛行の実験は、各地で取り組まれている。

 100回を超える目視外飛行に…

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