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 アフガニスタンで人道支援に取り組んでいた中村哲医師(享年73)ら6人が殺害された事件から、4日で1年となる。現地では不安定な治安状況のなか、中村さんの志を引き継いだ活動が粘り強く続いている。

 事件は昨年12月4日、アフガン東部のジャララバードで起きた。治安当局は事件後、複数の容疑者を逮捕したり関係先を捜索したりしたが、背後関係の解明には至っていない。

 治安改善の兆しは見えない。8月には中村さんの銃撃現場から数百メートルの場所にある刑務所が武装勢力に襲われ、29人が死亡。混乱に乗じ、収容中の武装勢力の構成員ら1千人以上が脱獄した。過激派組織「イスラム国」(IS)支部が犯行声明を出した。

 アフガン政府への支援は先細っている。3月には後ろ盾の駐留米軍が撤退を始め、11月にはアフガン政府への2021年の国際援助額が10年前の半分近くに減ると決まった。民生分野へのしわ寄せは避けられず、人道支援が命綱になるが、武装勢力の標的になる危険はつきまとう。米国際開発局(USAID)によると、アフガニスタンで事件に巻き込まれた人道支援関係者は16年以降の5年間で193人に上る。

 こうした不安定な治安に加え、今年はコロナ禍で活動が制約されるなか、中村さんが現地で率いたNGO「平和医療団・日本」(PMS)を、日本からNGO「ペシャワール会」が支え、医療、灌漑(かんがい)、農業支援を続けている。

 今年8月、ペシャワール会事務局に現地から緊急の電話が入った。「用水路の一部が埋まりました」

 PMSが事業を展開する地域で…

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