[PR]

 安倍晋三前首相の後援会が開いた「桜を見る会」前日の夕食会の費用を、安倍氏側が一部負担していた問題。3日に国会内で開かれた野党ヒアリングにリモート出席した元検事の郷原信郎弁護士が、強制捜査の必要性に言及した。

 郷原氏は、国会で夕食会の問題が追及されるようになった昨年11月以降提出された政治資金収支報告書に、その年の夕食会の収支が記載されていない点を指摘。「きわめて悪質な違反だ。強制捜査をしておかしくない事件だ」と述べた。

 郷原氏は「安倍前首相の関与を直接裏付ける証拠があるかというと、安倍事務所、後援会の人たちは、仮に何らかの動きがあっても言うわけがない」として、「安倍事務所をめぐるカネの流れや、内部資料をおさえる強制捜査をやるしかない」と訴えた。

 特に郷原氏が注目しているのは、安倍氏が昨年11月15日、首相官邸で20分を超える異例の長さで記者団の取材に応じ、「政治資金規正法上の違反には当たらない」と説明したことだ。郷原氏は「あの時点では安倍前首相自身がいろんなことを知っていた可能性は十分にあると思うし、そのあたりも刑事事件の取り調べの中で明らかにしていくべき事項だろう」と語った。

     ◇

 国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(吉川真布)