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 宮城県内の震災伝承関係者を対象にした初めての研修会が3日、気仙沼市の震災遺構・伝承館であった。同館で活動する語り部を講師に、地域や学校との連携の在り方などを学んだ。

 参加したのは、石巻市や名取市閖上、南三陸町などで語り部をしたり、施設運営に携わったりしている関係者約20人。一行は、津波で住民93人が犠牲になった伝承館近くの「杉ノ下地区」に集合。慰霊碑のそばで地元の語り部から当時の説明を受けた。その後、伝承館に移動して館内を見学した。

 参加者からは「語り部自身、あの瞬間、どこで何をしていたのか知りたい」「災害公営住宅でのコミュニティー作りは順調か」といった質問が出た。

 山元町の震災遺構・中浜小で語り部をしている高橋健一さん(67)は「気仙沼の語り部がどのように来た人を迎えているのか、間近で見ることができた。県内でも違う被災があったということを改めて実感した」と語った。

 研修会を企画した県によると、震災10年を前に伝承施設の整備が進んだことから、担い手や運営の問題などを話し合う試みだ。今春スタートの予定だったが、コロナ禍でずれ込んだ。今後も定期的に開催する。(星乃勇介)

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