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 本格的な冬を前に、東京スカイツリー(東京都墨田区押上1丁目)で3日、鉄骨に積もった雪のかたまりが落下するのを防ぐ作業の様子が公開された。

 地上375メートルの「天望デッキ」の屋上。ペンやスマホを落とせば大事故になりかねない。そこで、報道陣は携行品の持ち込みを原則禁じられ、カメラやペン、メモ帳は二重に取り付けたストラップで首からぶら下げての取材となった。

 作業員たちは風にあおられて転落しないように、手すりに命綱をつないでの作業だ。あいにくの曇り空で足元は真っ白。長い柄の先に機具が取り付けられた道具を使い、一抱えもある巨大な鉄骨に積もった雪を払う作業などを実演した。昨冬は6回、70~80人ほどの作業員が除雪にあたった。

 スカイツリーの展望台は雪の予報が出ると、壁面に埋め込んだヒーターで壁を温めて着雪を防いでいる。しかし、塔の鉄骨に積もった雪は手作業で取り除くしかないという。

 エレベーターは天望回廊の屋上(地上458メートル)までしかなく、634メートルの頂上までは階段やはしごで上がる。男性作業員(37)は「絶対に道具を落下させないように、また、なるべく雪を細かく砕いて落とすようにしています」と話す。

 これまで落雪による人身事故は起きていないが、車のボンネットがへこむなどの事故は毎年のように起きているという。スカイツリーの担当者は「地域の方にはご心配をかけないよう、お客様には安心して楽しんでもらえるよう、万全の対策で冬に備えます」。(抜井規泰)

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