税滞納者名「黒塗りに」 湯河原町議会委が新方針

村野英一
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 神奈川県湯河原町が町税滞納者名簿を町議会に提供してきた問題で、町議会町税等徴収対策強化特別委員会は3日、今後は滞納者を特定できない名簿の提供を要請する方針を決めた。町は議会の要請に基づいて名簿を開示しており、10年以上続いた慣行が是正される見通しになった。

 特別委では、土屋由希子町議が個人情報保護の観点から「名簿を議員で共有するのは人権侵害にあたる」と発言。他の多くの町議は、氏名や住所を黒塗りにした名簿を求める形に改めることで一致した。

 滞納者名簿は毎年6~7月に議会に開示され、今年9月の一般質問で土屋町議が問題点を指摘した。

 特別委の原田洋委員長は会議後の取材に「(個人情報の問題は)今回初めて言われ、気がついた。受け止めて改革する。他の市町を参考にする」と表明。開示の必要性については「(開示で)滞納は減った。議会が滞納を監視することで、行政が緊張し、職員が頑張るからだ」と釈明した。(村野英一)