[PR]

 将棋の高校生棋士、藤井聡太二冠(18)=王位、棋聖=が3日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第6期叡王(えいおう)戦(不二家主催)の段位別予選八段戦で、師匠の杉本昌隆八段(52)に73手で勝った。杉本八段と藤井二冠の師弟戦は3回目で、藤井二冠が3連勝。弟子が師匠に勝つ「恩返し」を3度、果たした。

 終局後、勝った藤井二冠は「序盤から(師匠の杉本八段に)機敏に動かれて、こちらがうまく対応できないところもあった。そのあたりは自分にとって課題なのかなと思いました」と反省を口にした。敗れた杉本八段は「(6月にあった)前回(の師弟戦)はまだ藤井二冠が七段の時だったかと思います。わずか半年でタイトルを二つ獲(と)って……。成長、活躍を感じましたね」と話した。

 この日はまず、午前10時からの対局で杉本八段が畠山鎮(まもる)八段(51)に116手で勝ち、午後2時からの対局では藤井二冠が長沼洋(ながぬまひろし)八段(55)に102手で勝利。午後7時開始の勝者同士の対局が師弟戦となった。終局は午後9時23分。藤井二冠は予選通過まで、あと1勝と迫った。「まだ先は長いですけど、挑戦を目指して頑張っていきたいと思います」と抱負を語った。

 叡王戦は将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。主催がドワンゴから不二家に交代して第6期がスタートしたばかり。予選が四段から九段まで段位別に実施されるのが特徴の一つ。今期の八段戦には28人が参加し、このうち本戦入り出来るのは3人だけ。予選通過者12人にシード者4人を加えた計16人で本戦を行い、優勝者が来年7~9月に予定される五番勝負で豊島将之叡王(30)=竜王とあわせ二冠=に挑戦する。(佐藤圭司)