拡大する写真・図版「本城直季」展の開催地の千葉県市原市を撮り下ろした作品。「Ichihara, Japan」(「small planet」シリーズから。2020年)(C)Naoki Honjo

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 えっ、ミニカー? 人形? いえいえ、違います。本物の車や人間です。

 写真家の本城直季さん(42)の作品は、リアルな都市の姿を撮っているのに、まるで人工的に作った模型のように見える。作品のミニチュア世界の登場人物になりたいと、本城さんに撮ってもらうワークショップも人気だ。

 本城さんはいったいどんな撮り方をしているのか。世の中をミニチュア世界にして俯瞰(ふかん)するまなざしはいったい何を見つめているのだろう?

 「はーい、撮ります」。千葉県市原市の市原湖畔美術館で開催中の「本城直季 (un)real utopia」展で、本城さんに撮ってもらって被写体になり、作品のミニチュア世界に入り込もうと、11月中旬に行われた2回のワークショップに計40組の参加者が訪れた。

拡大する写真・図版高さ約30メートルの展望塔の上から、蛇腹のついた大判カメラで、湖畔にいるワークショップの参加者を撮る本城直季さん=千葉県市原市の市原湖畔美術館

 本城さんは高さ約30メートルの展望塔に上り、参加者を撮影した。

拡大する写真・図版高滝湖の橋の上にいるワークショップの参加者たちを高さ約30メートルの展望塔の上から撮る本城直季さん=千葉県市原市の市原湖畔美術館

 参加者たちは湖畔の芝生の上で、両手を広げたり、傘をさしたり、ラジオ体操のポーズをとったりと、様々な方法で存在をアピールした。高滝湖の橋の上でも、行列になって撮影。皆は千手観音のように交互に片腕をあげたポーズで写った。

 本城さんは、展望塔に三脚を立てて、蛇腹のついた4×5インチの大判カメラを据えて撮影。蛇腹を動かし、フィルム面を傾けてからピントを調節する。そうすると、写真の上部と下部にボカシができ、ピントが合う範囲が狭まり、その効果で風景がジオラマ化するのだという。本城さんは高い展望塔の上でも、脚立に上って撮影する。眼下には足がすくむような光景が広がるが、足元はふらつかない。

拡大する写真・図版ワークショップで、本城直季さんが地上の参加者たちを撮影。上下をボカす技法を使わず普通に撮影=千葉県市原市の市原湖畔美術館

拡大する写真・図版ワークショップで、本城直季さんが地上の参加者たちを撮影。上下をボカす技法で撮影すると、陰影がくっきりしてより模型っぽい感じが出る=千葉県市原市の市原湖畔美術館

 ワークショップではインスタン…

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