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 100円、10円、5円、外貨……。330枚以上の硬貨が東山動植物園(名古屋市千種区)の自然動物館で展示されている。実はすべて昨年死んだワニの胃から出てきた硬貨だ。「飼育場へ物を投げ込むことはやめて」と注意を呼びかけている。

 約50センチ四方のケースに展示されているのは100円が4枚、50円が11枚、10円が225枚、5円が90枚、外貨か玩具のメダルとみられるものが6枚。溶けて腐食しかかった大量の1円に、小石もある。総重量は2・6キロ。昨年5月に死んだミシシッピワニ(愛称ミッピー、体重88キロ、全長3・2メートル)を解剖したところ胃から出てきた。来園して54年経っており、死因は老衰とみられている。生きている時から飼育場のプールには硬貨が投げ込まれることがよくあった。

 プールには現在も3頭のワニがいるため、あえて「内容物」の硬貨すべてを展示した。投げ込みはかなり減ったがゼロになっていないという。園の担当者は「観光地の池ではないので静かに眺めて」と話している。(臼井昭仁)