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 バイデン次期米大統領は3日、ホワイトハウスの経済政策立案の要となる国家経済会議(NEC)議長に、オバマ民主党政権でNEC副議長だったブライアン・ディーズ氏(42)を充てると発表した。オバマ政権時代には地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の交渉に携わった経験もあり、環境関連投資を柱とした経済政策を主導する。

 動画で人事を発表したバイデン氏はディーズ氏について「NEC議長として歴史上最も若い世代に属し、気候問題の真の専門家として初めてNEC議長に就くことになる」と述べた。

 ディーズ氏は40代の若さだが、リーマン・ショックからの回復期に自動車産業の再生などを担い、オバマ前大統領やバイデン氏、ヒラリー・クリントン元国務長官などに政策を提言してきた。こうした民主党中枢での実務経験が強みだ。

 一方で、オバマ政権はリーマン・ショックを引き起こしたウォール街(米金融界)への対処が甘いとして批判を浴び、トランプ大統領や民主党革新派の台頭につながった面がある。ディーズ氏はホワイトハウスを離れた後、米資産運用大手ブラックロック幹部を務めた。政府と金融界を行き来する「回転ドア」人事への反発は根強く、ディーズ氏の人事には革新系の団体などから批判も出ている。バイデン氏は、新しい財務副長官にも、ブラックロック幹部だったウォーリー・アデエモ氏を充てる方針だ。(ワシントン=青山直篤)