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 戦争で亡くなった美術学生の絵画などを集めた美術館「無言館」(長野県上田市)が、作品や遺品を次世代にどう引き継いでいくかの模索をしている。遺族の多くは世を去り、作家で館主の窪島誠一郎さんは79歳になった。根強いファンがいるとはいえ、来館者数は年々減り、今年は新型コロナウイルスの影響で激減。資金面での苦境が続く。そんな中、作品をデータベース化する構想も始まった。

 10月下旬、色づいた里山の中に立つ無言館に着くと、平日にもかかわらず120人あまりが訪れていた。交通の便はよくないが、遠方から来る人も多い。だが、窪島さんは「冬には一人も来ない日もある。維持費などを考えると、一年中開館するべきかどうか迷っている」と打ち明けた。

 無言館に展示されている画学生らの絵は、画家の卵たちの未熟な作品とも言える。しかし、遺族が語った学生の生い立ちや、戦地から恋人や家族に宛てた手紙などとともに見ると、日本が国を挙げて戦争へと突き進んでいた時代に、夢中で絵を描いていた若者たちの姿が浮かび上がる。

 「無言館にはファンが多い。それは窪島さんと分かちがたく結びついているから」。そう話すのは、無言館の財団の理事で、分館を持つ立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)の名誉館長、安斎育郎さん(80)だ。

 窪島さんは、戦後の混乱の中で…

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