井山裕太名人、就位式 「何かを感じてもらえる棋士に」
大出公二
【LIVE】囲碁・井山裕太名人の就位式
第45期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)で芝野虎丸・前名人(21)を破り、3期ぶり通算7期目の名人獲得を果たした井山裕太名人(31)の就位式が4日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開かれた。
2009年に初の名人位に就いてから、張栩(ちょうう)九段(40)ら平成四天王と名人争奪戦を繰り広げてきた井山は今秋、史上最年少名人の芝野に挑戦。4勝1敗で制覇し、七大タイトルで特に上位の名人、棋聖、本因坊を独占する、自身3度目の「大三冠(だいさんかん)」を達成した。
コロナ禍のため今回の就位式はファンを招かず、マスコミ関係者ら参加者を絞って行われた。壇上に立った井山は「コロナ禍でたいへんな状況の中で、私たち棋士にできることは少ないと思うが、自分なりにいい戦いをして、少しでもなにかを感じてもらえる棋士になれるよう、今後も精いっぱい努力していけたらと思います」と決意を語った。
日本棋院の小林覚理事長から「允許(いんきょ)状」が手渡され、朝日新聞社の渡辺雅隆社長から賞金3千万円の目録が贈られた。(大出公二)
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